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ハイパーインフレに苦しむベネズエラに「クリプトドル」が誕生

コインチェック

バリウが「クリプトドル」サービスを発表


国際送金決済サービスを提供するコロンビアの企業バリウ(Valiu)は、ベネズエラ国民が利用できるビットコインに裏付けされた「クリプトドル(cryptodollar)」サービスを発表しました。

クリプトドルは、ハイパーインフレに苦しむベネズエラ国民が抱える問題を解決し、円滑な国際送金も可能とします。

ベネズエラは石油や鉱物などの豊富な資源を持つ豊かな国でしたが、政治の腐敗と長期の権力闘争によって、歴史上最悪のハイパーインフレを引き起こしています。

ベネズエラの法定通貨ボリバルは価値を失い、国民の多くは米ドルやビットコインなどを利用せざるを得なくなっています。

ベネズエラ政府は、マドゥロ大統領の肝いりで石油に裏付けられた仮想通貨ペトロ(Petro)を発行しましたが、機能しているとは言い難い状況です。

現在のクリプトドルはアルファ版が稼働中


バリウは、クリプトドルはテスト段階にあり、既に南アメリカの食品デリバリーアプリのラッピ(Rappi)と提携していると公表しています。

バリウシモン・チャモロCEOは、ツイッターで次のように述べています。

4人のエンジニアが4カ月の間毎週80時間かけて、500行以上の素晴らしいプログラムを作りました。

コロナウイルスの影響でリモートワークに切り替えながら、厳しいチェックを完了しました。

現在、アルファ版のクリプトドルが順調に稼働していることを誇りに思います。

これからのクリプトドル


クリプトドルは今年末頃までにリリースされる予定です。

クリプトドルは、デジタル資産や仮想通貨について知識を持たない人でも利用できるよう、バリウのパートナーとなっている窓口で購入できるようになります。

クリプトドルが作られた最も大きな要因は、法定通貨ボリバルのハイパーインフレです。

バリウは昨年、ベネズエラの国民が銀行口座を利用して簡単に決済できるシステムをリリースしました。

それによって、多くのベネズエラ人にとって食料や日用品の購入が簡単になるはずでした。

しかしバリウが昨年リリースした決済システムでは、現実的にボリバルを利用することは難しいことでした。

多くのベネズエラ人は、価値が下がり続けるボリバルを他の資産に変えたいと思っていますが、ベネズエラで外貨やビットコインを手軽に手に入れることはできなかったからです。

そういった問題を解決するために、クリプトドルのアイデアが生み出されました。

クリプトドルはコロンビアでも注目


クリプトドルは、バリウが拠点を置くコロンビアでも大きな期待を担っています。

バリウチャモロCEOは、ベネズエラと同様にインフレに苦しむコロンビアでも有益であるとしています。

クリプトドルはハイパーインフレのヘッジとして機能し、稼いだお金の価値を維持するのに役立つと述べています。

さらに、コロンビアの法律に完全に準拠しいることや、今後は南アメリカ全体にサービスを広めることについても言及しました。

まとめ

ベネズエラでは、人々が自分の暮らしを守るという理由で、仮想通貨が急速に普及しています。

仮想通貨ペトロは国が管理・運用を行う仮想通貨として注目されていますが、今のところその評判は良くありません。

法定通貨が崩壊している中、仮想通貨だけは信頼できるというものではありません。

ベネズエラ国民の窮状を救うために、様々なサービスが誕生しています。

バリウクリプトドルは、ベネズエラの窮状を救う救世主となれるでしょうか。

Bitcoin backed Crytpo-Dollar To Help Venezuelans Counter Hyperinflation and Boost Remittance
(ハイパーインフレに苦しむベネズエラ人の決済を支援する「クリプトドル」をリリース)
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