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バリウがステーブルコインではなくビットコインを選んだ理由

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バリウが『クリプトドル』をリリース


ベネズエラの人々がより便利で安心した金融サービスを利用できるように、コロンビアに拠点を置くフィンテック企業のバリウ(Valiu)は、間接的にビットコインを利用できるシステムを作りました。

いくつものステーブルコインが発行されている中、あえてビットコインに裏付けされた『クリプトドル』を創り出しました。

それによって、ベネズエラからコロンビアに出稼ぎに来ている労働者は、バリウのサービスによって簡単に家族に仕送りができるようになります。

バリウはなぜビットコインを選んだのか?


クリプトニュースの取材に対し、バリウのアドバイザー シド・ラメシュ氏は次のように答えました。

ビットコインをサービスの軸に据えた理由は3つあります。

  • 流動性
  • ビジネスモデル
  • 規制上の優位性

の3つです。

特に大きい流動性のメリット


ラメシュ氏は、上で挙げた3つの理由のうち、特に流動性が大きな要因となっていると述べています。

特に、流動性がカギを握っています。

ビットコインは、南アメリカ全体で利用できる唯一の流動性資産です。

南アメリカ全体で安定して利用できる新しい通貨ができれば、それを採用することがあるかもしれません。

クリプトドルはビットコインとペックされたステーブルコインの一種とみなすこともできますが、従来のステーブルコインとは大きく異なる点があります。

ビットコインは将来的に、デフレのような価格曲線を描きます。

それによって、マイナス金利のもとでも相対的な価値は上昇し、利益を得ることができます。

逆に、アメリカ国債を主な収入源としている従来のステーブルコインは、新しいビジネスモデルの構築を迫られることになります。

しかしバリウは、ビットコイン先物市場の中でもリスクの少ないビジネスモデルを実現しています。

既存の金融市場からの収益を目論んでいたステーブルコインは、現在深刻な状況にあり、コロナウイルスによる経済の停滞から逃れるためには、何らかの新たな方策を見つけ出さなければなりません。

バリウが提供する金融サービス


バリウは先週、クリプトドルを利用できるアプリを開発したと発表しました。

このアプリでは、ベネズエラの人々が安定した通貨で貯蓄することも可能です。

ラメシュ氏は、次のように語っています。

私たちは、ビットコインと米ドルのペアだけでなく、コロンビアのペソ、ベネズエラのボリバルといった法定通貨も取り入れ、外国為替相場の変動リスクを吸収することが可能になりました。

現在、バリウのサービスではペソやボリバルを利用してクリプトドルを購入できます。

バリウは既にコロンビアに3万カ所の窓口を設置しており、現金、デビットカード、クレジットカード、銀行振り込みなどの方法で利用できます。

また、ベネズエラでは、9つの銀行で取り扱われています。

ベネズエラの人々はクリプトドルを貯蓄のために利用することが可能になっており、インフレ率があまりにも高いボリバルの保有を、できるだけ少なくできます。

まとめ


異常なハイパーインフレによって既に経済が破綻しているベネズエラは、アメリカの経済制裁の行方とともに世界が動向を見守っています。

強権的なマドゥロ大統領のもと、国による仮想通貨ペトロ(Petro)がスタートしていますが、国民への浸透には至っていません。

また、国外の労働者にとっては、ベネズエラ国内でしか取り扱いがないペトロは、非常に使い勝手の悪いシステムになっています。

今回バリウが開始したサービスは、ビットコインにペックした『クリプトドル』を利用しており、国の施策に影響されにくい新しいビジネスモデルになっています。

ベネズエラ国民は、マドゥロ大統領のペトロとバリウのクリプトドル、どちらを選ぶのでしょうか?

Three Reasons Why Valiu Picked Bitcoin Over Stablecoins in Venezuela
(バリウがステーブルコインではなくビットコインを選んだ3つの理由)
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