初めてビットコインが商取引に利用されてから10年が経過
5月22日は、「ビットコイン・ピザ・デー」でした。
10年前の2010年5月22日、ピザの購入代金としてビットコインが使われました。
初めてビットコインが商取引に利用されたこの日は、今では世界中の仮想通貨愛好家が記念日として祝っています。
2010年のこの日、ラスベガス在住のプログラマー、ラズロ・ハニェッチ氏は、ピザを買いました。
パパ・ジョンズというピザ屋で2枚のピザを購入し、25ドル支払う代わりに1万BTCを支払いました。
この商取引はビットコインの歴史に刻まれるとともに、ハニェッチ氏は「ビットコイン・ピザ・ガイ」として知られることにもなりました。
当時、ビットコインは0.008ドル程度の価値しかありませんでした。
しかしハニェッチ氏の前にビットコインを支払いに利用した人物はおらず、価値は理論的に導き出されたものでした。
ハニェッチ氏が実際に取引を行ったことは、ビットコインが実際にどの程度の価値を持っているかというう判断に大きく影響を与えたことは間違いありません。
ビットコインの価値が時間の経過とともに上昇するにつれて、ピザ2枚のコストは思ってもみなかった金額に膨れ上がりました。
2017年のビットコイン・ピザ・デーの時、1万BTCの価値は2100万ドル(約23億円)を超えていました。
現在のビットコイン価格は、1BTC当たり約9000ドルです。
ピザ2枚の代金1万BTCだと、9,100万ドル(約100億円)という信じられない金額になります。
こういったことは、仮想通貨が広く知られる中で、有名なエピソードになっています。
1万ドルでピザを購入した数年後、ハニェッチ氏は当時を次のように振り返っています。
当時はビットコインにそれほどの価値を感じていなかったので、ピザを購入できるということは、時代の最先端にいると感じさせてくれました。
もちろん、現在のように価値が上がるとは誰も思っていませんでした。
ハニェッチ氏は2018年にもビットコインでピザを購入
ハニェッチ氏のエピソードには、続きがあります。
2018年、ハニェッチ氏は再び2枚のピザをビットコインを使って購入しました。
その時ハニェッチ氏が支払ったのは0.00649BTCで、当時のレートでは約62ドル相当でした。
1万BTCをピザに支払ったことについて、後悔はないかとハニェッチ氏に聞いた人もいました。
しかしビットコインがこれほどまでに成長し、価値が上がるとは、当時は誰にも想像できませんでした。
まとめ
ビットコインがただの電子データではなく、価値を持った通貨の代替品として初めて利用されてから、10年の月日が流れました。
現在のビットコインがどのような存在かということは、今さら説明するまでもありません。
もし自分が1万BTCを支払ってビザを2枚購入していたとしたら…、絶対後悔していると思います。
100億円のピザの味、どうだったんでしょうね?
(ビットコイン・ビザ・デー:2010年に2枚のピザ代金として支払われた1万BTCは、今では9,100万ドルの価値があります)