マルウェアによる被害が急増中
「トロイの木馬」とは、インターネットに潜むマルウェアの一種です。
今、「トロイの木馬」型のウイルスによる被害が拡大しています。
一見何の変哲もないアプリに隠れて一緒に端末にインストールされると、そのデバイスを乗っ取り、パスワードや二段階認証で利用されるSMSメッセージなどの情報を盗み取ります。
マルウェアやフィッシングといったインターネット関連の犯罪は、コロナウイルスによる不安定な心理と、自宅での仕事を余儀なくされている社会情勢の中、増加傾向になります。
フィッシングメールには、コロナウイルスに関する内容のものが多く見られます。
そしてもう一つは、実在する人物になりすまし、SNSサービスを介してターゲットと連絡を取り、特定のファイルの閲覧やアプリのインストールを促すものです。
現在は、コロナウイルス対策のために多くの人がリモートで仕事を行い、膨大な量の情報がインターネット回線を通じてやり取りされています。
このことは、インターネット関連の犯罪が発生した時、犯人の追跡やデータの復元・回復などが困難にしています。
セキュリティ分野のベンチャー企業が多く誕生
様々な個人情報を一つのIDで管理するLinkedInなどのサービスは、ここ数ヶ月の間に被害が急増しています。
ハッカーは、氏名や生年月日とともに指紋画像や電子メールアドレスも盗み出し、クレジット口座の開設や金融機関からの借り入れまで行います。
さらに、別の詐欺に使われることもあります。
こういった問題に、ブロックチェーン技術は耐性を持たせることができます。
より優れたセキュリティに対する需要はますます高まっており、セキュリティ分野で多くのベンチャー企業が誕生しています。
仮想通貨ウォレットを守るために重要なこと
仮想通貨ウォレットや個人情報を守るために、守るべき重要な点をいくつかご紹介します。
- 二段階認証を有効にしてください。マイクロソフトの調査によると、ハッキングを受けたアカウントの99.9%は、二段階認証の対策がとられていませんでした。
- アカウントごとに、異なるパスワードを使用してください。多くの人が、5種類以内のパスワードを使い回しています。
- 脆弱なパスワードは使わないようにしましょう。もっとも多く利用されているパスワードは「12345」で、次は「password」です。
- スマホなどにセキュリティソフトをインストールし、常に最新の状態に保ってください。スマホへの攻撃の98%はAndroidに対して行われており、そのほとんどはユーザーに気付かれないまま、マルウェアとして侵入しています。
- スマホなどへのアプリのインストールは、信頼できるサイトから行いましょう。また、アプリとSNSなどと安易にリンクさせることは控えましょう。
まとめ
コロナウイルスの影響で、多くの人はやむを得ず働く環境を変えています。
リモートワークで自宅で仕事をし、インターネットを利用してデータのやり取りを行う場合、セキュリティに不安があります。
これまでは企業が行っていたセキュリティ対策では、カバーしきれなくなっています。
そのため、各個人ができる対策を取ることが重要です。
少しの油断が大きな後悔につながるというのは、コロナウイルスも、インターネットウイルスも同じです。
うがい手洗いをしっかりするように、インターネットのセキュリティもできることをしっかり行うよう心がけましょう。
(コロナウイルス中のサイバー攻撃から仮想通貨を守るための方法)