急増する偽リブラサイト
フェイスブックによるリブラプロジェクトが発表されてからおよそ1年が経ち、当初の計画からは大きく変化しています。
当初はデジタル通貨の新時代を切り開くと期待されたこのプロジェクトは、規制上の問題に悩まされ、計画は思うように進んでいません。
そして現在、リブラを装った投資詐欺を行うウェブサイトが急増しており、リブラとフェイスブックを悩ませています。
リブラ協会の副会長であり、政策とコミュニケーションの責任者であるダンテ・ディスパーテ氏は、リブラを装った詐欺を無くすために努力していると明言しています。
リブラを騙るサイトを見つけると、私たちは適切に対処しています。
そういったサイトに関する問い合わせがあれば、公式サイトは”Libra.org”のみであることを伝えています。
我々はまだプロジェクトのスタート段階にあり、数多く発生する詐欺サイトへの対応にも力を入れています。
怪しいサイトを見つけた場合、我々に連絡してください。
フェイスブックに登録されている偽サイトも
リブラを騙る偽サイトは、2019年7月に初めて確認されましたが、それより前から存在していたと見られています。
当時のワンシントン・ポスト紙に掲載された記事では、次のように書かれています。
リブラ詐欺に関する二桁の偽のSNSアカウントやサイトが発見されており、フェイスブックに登録されているものもありました。
それらはリブラに公式に認められたアカウントだと主張し、割引価格でリブラを購入できると宣伝していました。
当初、リブラは2020年前半でのリリースが予定されていましたが、4月に大幅に見直されたプロジェクトが改めて発表され、現在は新たな計画に基づいてプロジェクトが進められています。
まとめ
新たなプロジェクトが発表されると、それが注目を集めるものであればあるほど、多くの悪用しようとする者が現れます。
リブラプロジェクトは、世界にネットワークを持つフェイズブックが発表したことで、世界中から注目を集めました。
そのため、そこに群がる詐欺師たちも多く現れました。
リブラが戦わなければならないのは、各国の規制だけではありません。
リブラの名を騙る詐欺からユーザーを守ることも、世界的巨大IT企業として求められています。
それと同時に、我々の側も、そういった詐欺に騙されないように気を付けなければなりません。
現時点で、リブラは先行予約的なものも含めて、一切販売されていません。
上手い話には裏があると肝に銘じ、仮想通貨界を乗り切っていきましょう。