インドのP2P仮想通貨市場P2Pが躍進
LocalbitcoinsやPaxfulといったP2P方式の仮想通貨市場によって、インドでは法定通貨のインド・ルピー(INR)でのビットコイン(BTC)購入が可能です。
特にPaxfulは、インドでの事業拡大に力を入れてきました。
P2P市場の情報サイトCoin Danceによると、インドでの取引量は着実に増加していることが分かります。
4月4日までの1週間で取引されたBTCは、前年の26BTCから5倍以上の132BTCに増加しています。
先週の取引額は、300万ドルを突破しました。
Coin Danceは、「Paxfulは毎日数千人のインド人がBTC購入のために利用している」としています。
インドのP2P市場はどのように利用されているのか
P2P市場でのインド人のBTC購入方法は、
- IMPS:簡易的な銀行間送金サービス
- UPI:銀行口座から直接支払いを行えるサービス
- Paytm:電子決済サービスのブランド
- PhonePe:電子決済及びデジタルウォレットのブランド
- BHIM:モバイル決済アプリ
- 銀行振込
などがあります。
P2P市場では、売買価格のほかにも支払方法などのルールが指定されていることがあります。
新たなP2P仮想通貨市場が登場
インドでは、Asachs社が新たに設立したBitbuddyと呼ばれるインド人向けのP2Pビットコイン市場も登場しました。
Bitbuddyで利用できるiOSとAndroidのアプリが昨年末にリリースされました。
もちろんインドでは、P2P市場以外の一般的な仮想通貨取引所を利用することもできます。
コロナウイルスによって外出して買い物する機会が激減している中、インドでは多くの人が仮想通貨市場に新たに参入し、取引量が増加しています。
Paxfulがインドで行った仮想通貨アンケート
Paxfulは、18~55歳のインド人を対象に、仮想通貨の知識と理解度を調査する点のアンケートを行いました。
先週発表された結果によると、回答者の93.8%は、インドの最高裁判所がINRでの仮想通貨購入を解禁した今年3月より前に、すでに仮想通貨に投資していたと答えました。
また、64.8%の回答者は、仮想通貨は自由経済への道を開くと信じていると回答しました。
そしてインドの仮想通貨規制について、75.6%の回答者がKYC(顧客確認)が必要であるとし、58.6%の回答者が仮想通貨規制のルール作りが必要であると回答しました。
仮想通貨のメリットについては、75.8%の回答者が送金の便利さであるとし、65.8%の回答者はプライバシーやセキュリティー面の信頼を挙げています。
まとめ
インドで仮想通貨を自由に取り引きできるようになり、インドの国と国民に、計り知れない可能性をもたらしました。
インドの人口は約13億3千万人で、世界2位の巨大国です。
人口世界1位の中国が仮想通貨に厳しい規制を設けている中、インドの動きは仮想通貨界全体に大きな影響をもたらします。
インドでの普及と発展が、仮想通貨の未来を明るく照らし出します。
(BTCとINR:インドで成長するP2Pマーケット)