ビットコインのマイニングとは?
仮想通貨のマイニングに参加することは、ブロックチェーンの理解を深め、報酬を得ることもできる優れた方法です。
2008年に始まったビットコイン(BTC)のマイニングは、マイニングシステムの先駆けとして始まりました。
マイニングは、ビットコイン・ネットワークにセキュリティをもたらすとともに、トランザクションを処理します。
マイニングへの参加者はマイナーと呼ばれ、ビットコインを報酬として受け取ります。
マイニングを行うために、マイナーはハッシュ関数の計算を行わなければなりません。
ビットコインの場合は、「SHA-256」と呼ばれるハッシュ関数を採用しています。
新たなブロックが生成されるタイミングでマイニングが行われ、最も速く計算したマイナーにだけ、報酬が支払われます。
マイニングのために必要なマシン「ASIC」
マイニングのために、SHA-256の計算を行う専用マシンが開発されています。
GPUやCPUなどの市販のコンピュータに内蔵されているハードウェアを利用してハッシュ計算を行うことも可能ですが、利益を出すほどのマイニングを行うことは現実的に不可能です。
マイナーは、SHA-256の計算を行うことができる「ASIC」と呼ばれる専用マシンを使用しています。
ASICの性能は、計算処理能力を示す「ハッシュレート(テラハッシュ:TH/s)」と、消費電力を示す「ワット(W)」によって示されています。
高いハッシュレートと少ない消費電力が、より良いASICを示します。
次の表は、収益性の高いとされるASICマシンです。
ただし、新しいASICマシンのモデルがリリースされると、販売価格は大きく変わることもあります。
また、ASICマシンを稼働させるには、専門知識も必要となってきます。
商品名 | ハッシュレート(TH/s) | ワット(W) | 販売価格(ドル) |
Antminer S19 Pro | 110 | 3,250 | 2,900 |
Whatsminer M30S ++ | 112 | 3,472 | 1,800 |
Hummer Miner H9 Pro | 84 | 3,360 | 1,600 |
Canaan Avalon 1166 | 68 | 3196 | 不明 |
INNOSILICON T3 + | 67 | 3,300 | 2,000 |
マイニングするならマイニング・プールに参加しよう
2020年4月時点で、Antminer S19 Proは1日当たり約9ドル、INNOSILICON T3 +は約4ドルの収益を生み出します。
ただしこの金額は、電気料金やビットコインの市場価格によって大きく変動します。
計算上、利益を出すことは可能ですが、ASICマシンは高額な投資です。
初期費用を回収するのに、1年以上かかるかもしれません。
そして残念ながら、新しいASICマシンがリリースされるサイクルは短く、すぐに時代遅れの金属のかたまりになってしまいます。
新製品が発売される直前に、大幅にディスカウントされた価格で売りに出されるASICマシンもありますが、そういったものに手を出すことはお勧めしません。
ビットコイン・マイニングは競争が激しく、必要とされるハッシュレートは急上昇しています。
その要因に、大規模なマイニング・ファームの台頭が挙げられます。
個人でもマイニング・ファームと競争できますが、勝ち目はありません。
もし個人でマイニングに参加したいなら、マイニング・プールへの参加がお勧めです。
マイニング・プールに自分のハッシュレートを提供し、その対価として報酬を受け取ります。
参加にはいくらかの手数料が必要ですが、マイニング・プール全体で獲得したマイニング報酬は、参加者全員に配分されます。
まとめ
個人でもビットコイン・マイニングに参加することは可能ですが、報酬が得られる可能性はゼロです。
マイニング・プールに参加すればある程度の報酬を得ることは可能ですが、安定した収益を上げるには大掛かりな設備投資が必要になります。
個人がマイニングに参加する最大のメリットは、より仮想通貨を理解し、そのネットワークに自分も参加できるということです。
仮想通貨で収入を得るというのは最も大切な楽しみですが、参加するという少し視点を変えた楽しみ方もあります。
(ビットコインをマイニングする方法:初心者ガイド)