3回目となるビットコインの半減期が過ぎ、マイニング報酬としては4番目の段階に入りました。
半減期を過ぎたことで、ビットコインは強気相場になると多くの人が考え、価格は上昇するという期待が集まっています。
この記事では、その実現を期待したくなる、5人の半減期後のビットコイン価格予想をご紹介します。
ティム・ドレイパー氏
2018年、ベンチャーキャピタル創設者で投資家でもあるティム・ドレイパー氏は、2022年までにビットコイン価格は25万ドルに達すると予想しました。
この予想を発表した2018年4月は、ビットコイン価格が8千ドル台で取り引きされ、11月には4千ドルを割り込んでいました。
当時、多くの人はドレイパー氏の予想に苦笑を浮かべましたが、ドレイパー氏はその予想を撤回することはありませんでした。
最近開催されたバーチャル・ブロックチェーン・ウィークで、ドレイパー氏はこの予想を改めて強調しました。
ドレイパー氏は、予想が実現になることを確信していると繰り返し述べました。
ダン・モアヘッド氏
仮想通貨ヘッジファンド、パンテラ・キャピタルのCEOを務めるダン・モアヘッド氏は、よりデータに焦点を当てた予想で10万ドルの大台に到達すると予想しています。
半減期によって供給量が減るため、需要が維持されればビットコインは最大11万5,212ドルまで上昇するとしています。
パンテラ・キャピタルの調査によると、ビットコイン価格は半減期の450日前に底を打ち、半眼期から446日間かけて上昇します。
モアヘッド氏は、次のように説明しています。
ビットコインの半減期後、他のすべての要素が同じであれば、価格が上昇するというのは当然のことです。
歴史が繰り返されるなら、ビットコイン価格は2021年8月に次のピークを迎えます。
チャーリー・シュレム氏
ビットコイン財団の創設メンバーであるチャーリー・シュレム氏は、モアヘッド氏の意見に賛同しています。
バーチャル・ブロックチェーン・ウィークで講演したシュレム氏は、次のように語りました。
コロナウイルスによるパンデミックの最中に半減期を迎えるというのは、信じられないようなタイミングです。
パンデミックの経済への影響を緩和させるためのあらゆる政策は、ビットコインにとってプラスに作用します。
ただし、すぐにその影響が現れるわけではなく、2021年のどこかの時点でピークを迎える可能性が高いと考えています。
前回の半減期の時も、すぐに価格が2倍になったわけではなく、1年半経過してから最高値を記録しました。
プレストン・ピシュ氏
これまでに挙げた3人は、過去の半減期をもとに将来の価格を予想していますが、投資アドバイザーのプレストン・ピシュ氏はそういった予測をさらに上回ると予想しています
ピシュ氏は、最高30万ドルまで上昇すると予想しています。
ピシュ氏は8万ドルから10万ドルという大方の予想を通り過ぎ、20万ドルから30万ドルに達すると見ています。
また、マイナーにとって重要な電気料金が、ビットコイン価格に大きな影響を与えるとしています。
ラウル・パル氏
2007~8年の金融危機を正確に予測したことで知られる元ヘッジファンド・マネージャーのラウル・パル氏は、最も高い金額を予想しています。
パル氏は、ビットコインの価格は次の半減期までに100万ドルに達する可能性があるとしています。
パル氏は、ビットコインと金との類似性について着目しています。
金は、私たちの資産を守るために有用です。
ビットコインも、私たちの資産のヘッジとして有用です。
金は、3~5年のうちに3~5倍に上昇する可能性があります。
同じ期間で、ビットコインは100万ドルに達することができると考えています。
まとめ
この記事で紹介した5人の著名人は、ビットコイン強気派として知られる人たちです。
当然のことながら、ビットコインに対し懐疑的で、やがて無価値になると主張する専門家もいます。
ビットコインは徐々に“資産”として認められるようになり、肯定的な意見を多く目にする機会が増えてきましたが、この記事で紹介した人たちが言っているようになると決定しているわけではありません。
半減期というイベントでそわそわした気持ちになりますが、投資する際は慎重に考えてからにしましょう。
(5人による半減期後のビットコイン価格予測)