その1:2019年は目立った動きがなかった

2019年5月から今年1月までの間に、イーサリアム(ETH)価格は対BTCで約50%価格が下落しました。
その要因については様々な意見が見られますが、その間イーサリアムでは目立った動きがなかったことが挙げられます。
さらに、2019年は仮想通貨市場全体の盛り上がりにも欠けたため、時価総額で2位のイーサリアムは、その影響を大きく受けました。
その結果、ほとんどの仮想通貨取引所でETH/BTCだけでなく法定通貨とのレートも大きく下落することになりました。
ただし、イーサリアムは開発が現在進行形で進められている仮想通貨です。
実際に、今年2月には前年末から最高で98%近くイーサリアム価格は上昇しました。
米ドルとのペアでも、2019年7月以来となる280ドルを記録しました。
その2:多くのDeFiプロジェクト
イーサリアムを価値あるものとしているのは、イーサリアム・ネットワークにプラスの影響を与えるDeFiプロジェクトの存在があります。
「DeFi」とは「Decentralized Finance」の略で、日本語では「分散型金融」などと訳されます。
2019年後半頃から、急速に注目を集めるようになったキーワードです。
DeFiによって金融分野でのブロックチェーン活用が促進され、自由度と透明性の高い金融サービスの提供が可能になります。
DeFiはイーサリアム独自のものではありませんが、イーサリアムが提供するプラットフォームではDeFiを利用した多くのプロジェクトが進められており、そのことが強力なプラス要因となっています。
その3:イスタンブール・アップデート
イーサリアムは現在も開発とアップデートが繰り返されています。
そして2019年12月、「イスタンブール」と呼ばれるアップデートが行われました。
このアップデートによって、スケーラビリティは従来の2000倍向上したとされています。
さらに送金コストの削減やプライバシーの改善など、市場から一定の評価を得ています。
まとめ
2019年はあまり話題のなかったイーサリアムですが、依然として時価総額は2位と高い人気を誇っています。
新たなプロジェクトのプラットフォームとしても、他の追随を許さない圧倒的な人気を誇っています。
2019年は一時的に値を下げていましたが、年末のイスタンブール・アップデートの頃を境に、再び人気の仮想通貨として注目を集めています。
2020年、イーサリアムにとってどんな年になるか、要注目です。