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中国四川省の都市が豊富な電力を武器にマイニング企業を誘致

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中国四川省の雅安市がマイニング企業を誘致


中国四川省雅安市は、ビットコイン・ネットワークの50%以上をコンピューティング・パワーを占めるとされている地域です。

雅安市はこれから始まる梅雨の時期に向けて、過剰な水力発電を消費するために「規模の大きな仮想通貨マイニング企業」の進出を呼び掛けています

ビットコイン・マイニングは仮想通貨産業の主要事業であり、大量の電力に依存しています。

4月20日には中国政府がブロックチェーン企業の育成を進めることが発表されており、雅安市が公表しているガイダンスでは、次のように説明されています。

マイニング企業が使用する電力は、四川省の発電所に接続されている必要があります。

原則として、過剰な電力があり、国家電網公司(中国の電力配送会社/世界最大の電力会社)が所有する発電所の近くに工場を建設しなければなりません。

国家電網公司に接続せずに私設の発電所などから電力を供給している場合は、ただちに是正させなければなりません。

中国の方針転換


マイニング企業誘致の動きには、仮想通貨に対する中国政府の姿勢の変化がうかがえます。

中国国務院の国家発改委(中華人民共和国国家発展改革委員会)は、昨年4月の仮想通貨に関するガイドラインの草案を発表した時、仮想通貨のマイニング事業は廃止すべき事業と位置づけていました。

しかし、11月に発表されたガイドラインからは削除されていました。

毎年、四川省では、梅雨の時期に水力発電所によって発電された過剰な電力が無駄になってしまうという問題を抱えていました。

そういった過剰な電力を安価に提供できるため、マイニング事業を歓迎して受け入れることとなったようです。

しかし今年に限ってみると、コロナウイルスによる世界経済の停滞や、あと2週間ほどで訪れるビットコインの半減期といった不安要因があります。

そのため、ビットコイン・マイニングへの設備投資は冷え込んでいます。

雅安市の呼びかけに応えるマイニング企業は、現れるでしょうか?

まとめ

仮想通貨マイニングを行うのに適した条件として、次の3つが挙げられます。

  • 機器を設置するための土地代や場所代が安い
  • 高温を発するマイニングマシンの冷却に適した寒冷地
  • マシンの冷却やマイニングに必要となる大量の電力が安い

中国の四川省は寒冷地とまでは言えませんが、土地代や電気料金といった項目で非常に有利な場所です。

中国はこれまで仮想通貨に対し厳しい姿勢を取ってきており、一般での仮想通貨の売買は禁止されたままです。

しかし仮想通貨に関連する産業の育成には力を入れてきており、中国が発行するCBDC(中央銀行デジタル通貨)のテストが間もなく始まると伝えられています。

マイニング産業についても、従来の排除する方針から、積極的に取り入れていく方針に大きく舵を切ったようです。

世界的規模の仮想通貨取引所は中国の流れを汲むところが多く、ビットコイン・マイニングにおいても50%以上のシェアを占めています。

これまで、中国の動きには仮想通貨界全体が大きく影響を受けてきました。

中国の姿勢が好意的に変わりつつあるのは仮想通貨界にとって良い兆候ですが、今後も中国の動きには継続して注目していきましょう。

Chinese City Known for Bitcoin Mining Seeks Blockchain Firms to Burn Excess Hydropower
(中国の都市が過剰な水力発電を利用してくれるブロックチェーン企業を探しています)
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