「バイナンス・プール」がリローンチされる
仮想通貨取引所バイナンス(BINANCE)は、PoW(Proof of Work)とPoS(Proof of Steak)の両方のコンセンサス・アルゴリズムに対応した、新たなマイニング・プールをリローンチしたと発表しました。
新たなマイニング・プールは「バイナンス・プール(Binance Pool)」と名付けられ、マイニング業界と、そこで活躍するマイナーにとって、魅力的なサービスになります。
バイナンスの公式リリースによると、マイナーを従来のバイナンスが提供してきたサービスとをスムーズに接続することで、包括的なプラットフォームを実現できるとしています。
Binance Launches Binance Pool(バイナンス公式リリース)
最初はビットコインがサービスの対象となりますが、将来的に多くの仮想通貨を追加する予定があるとしています。
バイナンス・プールの3つのメリット
バイナンスは、次の3つのメリットがあるとしています。
安全で透明性の高いサービス
バイナンスのセキュリティチームが資産を保護し、プールのハッシュレートはリアルタイムで表示されます。
安定した収益
FPPSモデル(人事及び給与のオンライン支払いシステム)と即時決済の導入で、収益の変動を回避できます。
包括的なサービス提供
マイナーとのストレスがない取引を行い、ワンストップ・サービスを提供します。
仮想通貨取引所という枠組みを超えるバイナンス
公式リリースからは、バイナンス・プールの魅力的で合理的な特徴がうかがえます。
一つは、バイナンス・プールは、他のマイニング・プールと比較して、最も安い料金で利用できるということです。
そしてもう一つは、バイナンスは経験豊富なエンジニアと、これまでに培ってきたノウハウを財産として保有しているということです。
もはやバイナンスは、仮想通貨取引所という枠組みを超えた存在です。
バイナンスは、仮想通貨界のキープレーヤーになるために躍進を続けています。
全世界でバイナンスが利用できるよう、各国の法令に準拠する形で次々に支店をオープンさせています。
今年に入ってからは、仮想通貨情報プロバイダのCoinMarketCapを4億ドルで買収しました。
このことは、仮想通貨界で史上最大の買収となりました。
今回新たにリローンチされたバイナンス・プールが様々なシステムと統合され、バイナンスはさらなる成長を遂げようとしています。
しかし、『分散化』という仮想通貨の特徴でもある大きなメリットが、バイナンスによって脅かされることがないかという、一抹の不安があります。
(バイナンスはバイナンス・プールをリローンチし、マイニング業界に力を与える)