バイナンスの日本進出はない
バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称:CZ)は、バイナンスが日本に進出する可能性は低いとの見方を示しました。
日本支店の設立については明言を避けましたが、日本を拠点とする取引プラットフォームの開設については、その可能性は「ほとんどない」としています。
CZ氏は、日本の仮想通貨メディアCoinPostからのインタビューの中で、東アジア市場、特に日本への進出は難しいと考えていると答えました。
韓国に開設したバイナンス・コリアは既に閉鎖が発表されており、来月中には完全にクローズされます。
日本においては、仮想通貨取引所TaoTaoとの提携を模索し、10ヶ月以上に及ぶ交渉を行っていましたが、TaoTaoはSBIグループに買収されることが決まってしまいました。
CZ氏は、日本での仮想通貨取引所開設にライセンス制度が導入された2017年以降、日本への進出を真剣に検討してきました。
しかしいくつかの問題点が、バイナンスの日本進出の妨げとなりました。
当時、バイナンスは約80の通貨を上場させていましたが、日本では上場される通貨は全て金融庁の承認が必要となります。
金融庁に承認されている通貨は30種類ほどで、現在も大きくは変わっていません。
バイナンスは既存の取引所の買収も検討していましたが、日本においてはバイナンスの優位性はほとんどなくなってしまうことがネックとなっていました。
日本にある21の取引所は、すべて金融機関や市場関係者と密接な関係を築いており、海外からの進出を難しくしています。
すでに主要なメディアグループとも緊密な関係を持っており、日本市場での経験豊富なマーケティング部門を有しています。
これらは、バイナンスが得意とするところではありません。
まとめ
バイナンスは、日本の金融庁とは険悪な関係にあると思っていましたが、そうでもなかったようです。
バイナンスも日本のルールに沿った形での進出を真剣に検討していたようです。
一時は、バイナンスの日本支社が東京にできているという噂もありました。
世界的に利用者が最も多いバイナンスは、常に革新的な挑戦を繰り返し、ユーザーからの評判も高い取引所です。
日本への進出を期待する声も大きい取引所です。
といっても、現状でもバイナンスの利用は可能です。
日本語でのサービスも再開されています。
ただし、日本の法律では守られていませんので、何が起こっても自己責任になることをお忘れなく。
(BinanceのCEO、日本への進出は「考えにくい」と発言)