ビットコインキャッシュとビットコインの流通量
仮想通貨分析企業コインメトリクス(CoinMetrics)が今月6日に発表した最新のレポートで、これまでに発行されたビットコインキャッシュ(BCH)の総量のうち、約3分の1が発行から全く流通していないことが明らかになりました。
このレポートでは、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュの流動性について調査されています。
両者とも流通していないコインがありますが、特にビットコインキャッシュでは大量の通貨が発行されてから一度も移動していません。
現在のビットコインキャッシュの総発行量は約1840万BCHです。
そのうち流通しているのは約1240万BCHで、総量の約3分の1になる600万BCHもの通貨が発行されてから全く流通していません。
ビットコインキャッシュは、2017年8月のビットコインのハードフォークの際に誕生しました。
600万BCHは、約2年半も手付かずのままです。
一方ビットコインは、ビットコインキャッシュより少ないものの、過去5年間に一度も流通していない通貨は全体の約12.5%に上っています。
流通していない理由を考察
これらの通貨が流通していない理由については不明です。
考えられる一つの理由は、所有者が何らかの事情でビットコインやビットコインキャッシュを保管したウォレットにアクセスできなくなったということです。
アクセスできずに失われてしまった仮想通貨は、二度と復元できません。
しかし、この理由だけではあまりに大きな金額です。
そこでもう一つ考えられるのは、「クジラ」とも呼ばれる超大口投資家が、長期的に保有しているということです。
理由が「クジラ」によるものであるならば、将来的に成長が見込まれていると見ることもでき、市場にとっては明るいニュースととらえることもできます。
まとめ
ビットコインキャッシュは、もうすぐ初めての半減期を迎えます。
そして約1か月後には、ビットコインも3度目の半減期を迎えます。
これまでビットコインは半減期の前後で価格が高騰してましたが、今回も同様の値動きを見せ始めています。
ビットコインと関連性の強いビットコインキャッシュにおいても、半減期を前に価格が上昇しています。
3年半もの間「クジラ」がビットコインキャッシュを保有し続けていたのは、ビットコインキャッシュの将来性を見込んでのものだと思われます。
「クジラ」が動くと市場にも大きな影響を及ぼしますが、「クジラ」がおとなしくしている間は、ビットコインキャッシュの将来性に期待してもよさそうです。
(データはビットコインキャッシュの3分の1がそのまま残っていることを明らかにしています)