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2021年のCBDCは実証実験が進み、一部の国では銀行間決済での実用化へ

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2021年のCBDCは限定的なリリースまで


ビットコインの価格が史上最高値を更新している現在、多くの企業や機関が注目しています。

その一方で、中央銀行や政府などは、CBDC(中央銀行デジタル通貨)に強い関心を示しています。

仮想通貨業界にとって、CBDCの開発が進むことが良いことかどうかは分かりませんが、中央銀行によるCBDC関連のプロジェクトは、2021年にはさらに勢いをもって推進されていくことになりそうです。

しかし業界の専門家などによると、2021年のCBDCは、限定的なリリースまでにとどまりそうです。

どの国の中央銀行も、一般向けにリリースする段階にはたどり着けないと考えられています。

スイスにおけるCBDCの捉え方


スイス国立銀行(SNB)の報道官によると、スイスでは、中央銀行と民間銀行間の銀行間決済のみで使用されるホールセールCBDC(w-CBDC)の実用化を目指しています。

ただし、SNBはw-CBDCのリリースに固執しているわけではなく、CBDCやw-CBDCに対する立場を次のように述べています。

デジタル通貨を扱えるようになると、中央銀行は、従来の中央銀行と民間銀行という二重構造の改革を可能にします。

SNBは商業銀行としての役割も果たせるようになり、現在は民間銀行が担っている役割を担うことも可能になります。

ただし、SNBの広範なおカネへのアクセスが可能になると、金融の安定化に脅威を与える可能性があります。

スイスのキャッシュレス決済は既に信頼性が高く、安全で効率的であり、システムは継続的に更新され、洗練されています。

スイス以外でのCBDC

欧州中央銀行ファビオ・パネッタ専務理事によると、2021年の欧州中央銀行の関心事は、デジタルユーロが既存の中央銀行の決済サービスにどのようにフィットし、どのような効果をもたらすのかをテストすることとのことです。

また、パネッタ氏は、ユーロ圏ではすでにキャッシュレス決済が一般化しており、スピードや効率化の面で、CBDCが必要になる可能性は低いとしています。


2021年に、一般リリースされるCBDCがあるとすれば、最も可能性が高いのは中国です。

2020年10月に、一般利用の実証実験を開始しており、2022年2月に中国で開催される冬季オリンピックに照準を合わせているとされています。

しかしほとんどの国では、実証実験の段階まで進むことはあっても、それは既存のシステムとCBDCの相性や実用性を確認するに留まると思われます。

まとめ

中国が世界をリードし、他の国もこぞって開発を急ピッチで進めるCBDCですが、改めて考えてみると、CBDCは本当に必要なんでしょうか?

CBDCがない現在も、キャッシュレス決済は徐々に日常に馴染んできています。

技術的には共通する部分が多いかもしれませんが、国が管理するCBDCは、ビットコインを始めとする仮想通貨とは全く性質が異なるものです。

今後は日本でもCBDCの開発は進んでいくようですが、何のためにCBDCを開発するのか、多くの人が納得できる分かりやすい説明を求めたいところです。

2021 Trends in CBDCs: More Pilots, Maybe Some Launches, But Not For Retail
(2021年のCBDC動向:実証実験の増加、限定的なリリース)
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